2013年09月10日

「MOMOがゆく」第1章 連載開始のお知らせ

こんにちは。Team MOMOの応援団長ことYosです。ちなみに合宿やキャンプのときには料理長も務めます。
実はワタクシ、ヘタクソですが文章を書くのが好きです。小説家とか、エッセイストとか、あこがれるなあ。

そこで、このブログのひとつのカテゴリで「連載」を開始しちゃいます。
Team MOMOの活動やレースのことを、小説風に書くのです。

タイトルは「MOMOがゆく」(司馬遼太郎の「龍馬がゆく」が大好きなのでね)。
ブログの「カテゴリ」から、「MOMOがゆく」をチェックしてください。 

始めにお断りしておきますが、これは「現実に基づいたフィクション」です。
ですから物語の展開や、子供(ときどき大人)たちの心の描写には、若干の…いや、ときにはけっこうな(笑)脚色や、僕の「こうあってほしい」という、私のヒロイズムなどもあったりします。そのことをご了承のうえ、楽しく読んでいただければ幸いです。
なお内容の責任は、全て私、Yosにあります。

 では、第1章、2013年8月4日、長野県の白馬スノーハープ(長野五輪のとき、クロスカントリー・スキーで日本チームが金メダルを獲ったレースコース)で開催された、「全国小中学校マウンテンバイク大会」のスタートから、この物語は始まります。ぱちぱちぱち!

「MOMOがゆく」
第1章 U太の決意(小学校6年男子)

突き上げてくる左手の痛みに耐えながら、U太は走る。

スタートは上手くいった。
そして後ろにShokaが、ぴたりとついてきているのが分かる。U太がそれを、後ろを振り返らなくても分かるのは、なんというか、「いつもの感じ」だった。
だって僕たちは、3歳の、保育園(もも保育園、チーム名であるMOMOの由来)のときから追いかけっこをしていたのだから。
もっともその頃は、背が高くて足が速いShokaちゃんを、いつも僕が後ろから追いかけていたのだけどね。

 U太1コーナー.jpg
左手の痛みに耐えながらの、全力スタート

総監督(genことShokaパパ)と僕のパパ(Upapa)からの指示は、「スタートから全力!そしてU太の後ろに、ぴったりShokaがついていく」というものだった。

だからここでU太は、ぜったいにコケることができない。自分のスタート以外にも、U太にはもう一つの役目が課せられているからだ。
それは後列からスタートするShokaを、前列からスタートする、前年度に女子で優勝した選手の近くに連れていくことだった。このレースは、男女混走だ。小学校6年生の男の子と女の子が、一緒に走る。

だから今はU太は今、絶対にミスはできない。自分が止まったり、落車などすれば、すぐ後ろを走るShokaをも巻き込んでしまうからだ。
最初のコーナーに向かうベストラインを奪い合い、ライバルたちと激しくもみ合いながら、全力でダンシングをする負担は、容赦なく、電流のような鋭い痛みとなって、U太の左手に響いてくる。

1週間前のレース、「シマノ・バイカーズフェスティバル」で3位に入った翌日、2日連続のレースが終わって遊んでいたとき、U太は舗装路の上でハデに落車した。気がついたら地面に転がっていたから、どうして落車したのかさっぱり分からなかったが、左手首がズキズキと痛み、脇腹の裂傷からは、激しく出血していた。
落車のあと、パパに「大切なレースを控えているのに、何やってるんだ!もう帰るぞ!」と叱られたときは、「ああ、僕はもうこれで、楽しみにしていたMTBサマーキャンプも、全国大会にも出られないのか」と思ったものだ。
しかし、そのときU太は「大丈夫、普通に走れる」とパパを説得して、サマーキャンプに参加し、きょう、全国大会のスタートを切ったのだった。

「大丈夫」と言ったのは実は嘘で、これまでにも骨折の経験があるU太は、落車の直後に「あっ、これは折れたな」と、確信していた。しかし、その本当の痛みを伝えると、間違いなく病院に連れて行かれたはずだ。
そして「骨折」の診断が出ると、サマーキャンプはもちろん、きょう出走することもできなかっただろう。
この1年間、最大の目標にしてきた全国大会を欠場することなど、U太にはどうしても納得できなかった。

サマーキャンプでは、マシュン先生(プロMTBライダー・松本 駿さん)をはじめとする先生たちが毎日テーピングをしてくれて、なんとか痛みをやりすごした。もちろん、そのためにハードな練習をできなかったことに悔いは残る。
でも、そんなことをレース結果の言い訳にするつもりはU太にはない。
すべては、自分が招いたことだから。

だからきょう、U太は決意していた。「ぜったいに、パパと一緒に目標と定めた、5位以内に入る!」と。

パパ、本当にごめんね。この1年間、自分の好きなオートバイのレースよりも、僕のMTBのことを優先して、毎週一緒に走ってくれた(しんどいのにね)。
フレーム組みで、新しい素敵なオルベアも買ってくれた。いっしょうけんめい、ネットや本も研究して、どうやったら速くなるのかを考えてくれた。それなのに、いちばん大事な本番の前に、こんなケガをしちゃって。でも、パパとふたりで、「きょう、出走しよう」と決めたのだから、僕は全力で走る!

ようやく先頭集団が落ち着き、今は前方に前に前年度の男子優勝者と、去年のサマーキャンプ以来の友達であり、良きライバルのA君たち数人の背中が見える。

Shokaちゃんが目標にしている女子選手は、僕とShokaちゃんの間に入ったようだ。さあ、Shokaちゃん、いくぞ!これから、もっと前に行くんだ!

決意とともに、U太はさらに強く、ペダルを踏み込んだ。

U太上り.jpg
「さあ、もっと前にいくぞ!」決意とともに、ペダルを踏み込む


posted by Yos at 22:05 | Comment(5) | MOMOがゆく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
連載、ついに開始ですね(^o^)
今後も楽しみに待っております!
Posted by Akou at 2013年09月11日 08:56
すごいですね。
いつか脇役で出して下さいませ。
う〜ん、最初っからドラマチックな出だしですね〜
Posted by Dmama at 2013年09月11日 10:15
ありがとう、U太
これからもチームモモのエースでいてください。

Shoka パパ
Posted by gen at 2013年09月11日 22:49
おっー!
始まりましたね〜
すぐに龍馬、桂浜、高知!なんて連想しました。
でもbonitoが食べれない…(*_*)

次も楽しみに待ってます!
Posted by Upapa at 2013年09月12日 13:23
MOMOブログでの楽しみが、また一つ増えました!
次号も心待ちにしております☆
Posted by マコト at 2013年09月14日 19:48
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