2013年10月14日

「MOMOがゆく」番外編 「その前をゆくK」

「MOMOがゆく」番外編・「その前をゆくK」

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 ガン、ガン!という、音程の下がる独特の変速音を聞いて、Yosは耳を疑った。
「まさか、ここで、シフトアップだと?!それも2速」
 慌ててその音の出どころを探すと、今まさにチームKのAokiが、シングルトラック進入の坂を上っているところだった。それも、思わず見とれてしまうような加速を見せながら。「あそこを、ギアを上げながら、加速してゆくのか!」
 セオリー(theory:理論・常識)という言葉は、ネセサティ(Necessity:必然性)の前に、ときに脆くも崩れ去る。なぜAokiが、ここでシフトアップするのか。それは、「そのほうが、速い」という、彼にとっての「必然」だったからだ。しかしもちろん、そんな乗りかたができるのは、Aokiの卓越したライディング・テクニックがあってこそ、だった。 MOMO単独の練習においては、そこはクルクルと足を回すパートであり、誰もそこでは、踏まない、いや、踏めない。そしてその乗りかたこそがまさに「セオリー」だった。隣に立ってAokiのアタックを見ているU太に「おい、あそこで、シフトアップだぞ(できるか?)」と聞くが、返事がない。U太は食い入るように、Aokiの走り方を見つめている。そう、これこそが、きょうの合同練習の意義であり、成果であり、(いま風に言えば)「シナジー(相乗効果)」なのだった。

 きょうは、KとMOMOの、初めての合同練習だった。レースやMTBサマーキャンプでの子供たちの交流から生まれ、実現したコラボレーション。そして今、MOMOのホームゲレンデに設(しつらえ)えられたシングルトラックで、タイムアタックが始まったのだった。
 ぜんいんが数回のアタックを終えて、コースレコードはAokiの31秒。2秒遅れてU太とRタン、女の子ではShoka、Hちゃんが、40秒そこそこでそれに続く。(ちなみに、Yosは60秒でした (TヘT))
 すてきな素敵な合同練習を終えて、稲城の公園で解散。そのときN島パパが平然と、「じゃあKは、あと25kmね」と言う。「え! ここまで自走ですか?」と問うYosに、「ハイそうです」と笑顔で答えるN島パパとAokiパパ。(Yosはきょうの午前中、U太と二人でSINのハイペース走行会に参加。午後から合流のため、Kが自走で稲城まで来たとは、まったく知らなかった)
 ここまで自走で来るって、そりゃ、Kは強いわ、と半ばあきれつつ、Yosはあらためて思う。

 バブル経済の崩壊後、「失われた10年」と言われる不幸な時代に育った子供たちは「無気力、無感動」だと嘆かれる。リアルな経験に乏しく、アニメやロールプレイングの世界に終始するのだという。それは悲しいかな、しかたのない現実かもしれない。
 けれども日本には、その世代のあとに、この子たちがいる。コケても、しんどくても、涙を流しながらでも、ペダルを踏んで、前に行こうとする、この子たちがいてくれる。
 今、自分の前をゆく、Aoki、Ayumi、U太、Shuya、D地、Rタン、Shoka、(バレリーナの)Makoちゃん、Hiちゃん、KK、JJ、そしてKNちゃん、その小さな12の背中を見ながら、Yosは思う。(わおっ!12の背中って、これはまさに感動の名作「24の瞳」じゃないか!って…もちろんきょうは、『瞳』は1人だけなのだけど)
「大丈夫だ。この子たちがいてくれる限り、日本の未来は、大丈夫だ!」
 KとMOMOの子供たちよ、力のかぎり、羽ばたいてゆけ!困難なことがあっても、前に向かってゆく強い気持ちと、この素敵な仲間たちがいれば、君たちには、ぜったいに、何も怖いものはないぞ!いや、怒ったときのお母さんとかは、もちろん怖いけどね。(そうそう、あと、俺たちの年金のことも、ヨロシクねー!・笑)

 天気にも恵まれた、きょうの合同練習が終わった。Yosは名残惜しくも心地よい疲労感(Shuzoさん、この『子守?』はハードですよね!笑)とともに、帰路につく子供たちを見送った。

PS:Makoちゃん、Hiちゃん、きょうは、Yosに階段の上りかたを教えてくれて、ありがとね!おかげでYosは生まれて初めて、3段の階段を自転車で上れました。


posted by Yos at 21:49 | 東京 ☁ | Comment(3) | MOMOがゆく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今日は、Kとの合同練習!楽しかったです。やっぱりTeam-Kは皆さん速いですね。
特に、Hiちゃんが凄く速くてビックリ!しました。また機会があったら一緒に走れればいいです。 今日はお疲れ様でした。(Kはわざわざ遠いとこから) そしてありがとうございます。いい練習になりました。次は僕がそっちに練習に行きたいです。  U太                                                                                  
Posted by U太 at 2013年10月14日 22:28
今日はあれから原稿書きの残務がありまして、お礼メールも書けませんで失礼しました。Yosさんの独特の視点に楽しくblog拝見しました。少なくともうちは生涯スポーツとして競技に取り組んでいますし、レーサーにならなくても階段登れた方が人生一層楽しい。できることで自信をつけて、朗らかに、そんな考え方です。眠くてもうすぐ撃沈zzz。U太くん、Shokaちゃん、またアソンデネ。Shuzo!より
Posted by Shuzo! at 2013年10月15日 02:23
 Shuzoさん、こちらこそ、ありがとうございました。本当に素敵な一日でした。
 昨日は、ウチのblog担当ことU太パパが、モーターサイクルのツーリングで不在、10年モノのケイタイを愛用し、「FBって、フロントブレーキのこと?」というSNSオンチの総監督genに代わり「なんとかこの感動を、当日中に伝えたい」と思い、私がレポートをアップしました。
 けれども、終日の「ハード子守」を終えて、書くときには私もバテバテのヘロヘロ。今朝読み直して、加筆修正を加えたので、お時間あれば再読してくださいね。
 ところで、「原稿書き」って、Shuzoさんのお仕事は、もしかして文筆業?だとしたら、私の稚拙な文章を読んでもらうなんて、恥ずかしいなあ。
 ああ、それと、Makoちゃん、この時期バレエも忙しいと聞いたけど、「ジゼルやオーロラの衣装を入れたつもりが、バッグを開けたらレーシングジャージだった」なーんてことがないように、気をつけてね!あはは。
 また会えるのを、楽しみにしています。Yos
Posted by Yos at 2013年10月15日 06:19
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